本日の「癒しと変容の心理セラピー」。ずっと継続してくれているクライアントさんだが、ここ最近はご家族の事情で間があきセッションは久しぶりだった。
「私は無能」
「私にはどうすることも出来ない」
これに伴う罪悪感。
こんな思い込みががっしりと植え付けられ、「これが自分!」と頑なに、信じて、何年も抱えて生きてきた。
親から愛されるため、受け入れてもらえるために、親を喜ばせるためにあれこれ試みて取り入れる。それが子どもの頃の生き抜く方法。
「本当の自分のままでは愛されない」
「こんな自分にならなくては」
どんどん本当の自分がわからなくなってくる。
おそらく代々受け継がれてきたと思われるこの思い込み。
途中、見たくない、感じたくない感情と気づき、大きな抵抗が押し寄せながらも、この思い込みと必死で向き合い、セッションを続けているこのクライアントさんの姿が、今日ほど勇敢に見えたことはなく、感動で思わず涙が出てしまった。
こんな傷と向き合う覚悟がある人が、無能なわけがないよ。
お母さんが乗り越えられなかった傷を、越えていける力と勇気がある。
お母さんが自分を愛せていなかった瞬間、出てくる言葉や行動から、子どもに「私は愛されない存在」という思い込みが出来てしまう。
お母さんが笑顔でいないだけで「私がこんな私だから?」とか。
いやいや。もしかしたらお母さんはその瞬間、お母さんのお母さんに言われた傷がうずき、苦しくなっちゃって険しい顔をしていたり、キツイ言葉を放ってしまったのかもしれないよ。
でも苦しいよね!
そうそう。わかっちゃいてもね。
だからまずは、怒りだったり、悲しみだったり、無力感だったり、残っている感情に気づいてあげて、置き去りにしていた自分に会いに行く。
そして思いっきり受容してあげる。
そうすると・・・
「愛されたい」や
「私を認めてほしい」
があると思うけど、そのもっともーーっと奥には・・・
「喜ばせられなくてごめんなさい」
「面倒かけてごめんなさい」
って罪の意識が鎮座している。
「自分の中にこんな罪の意識があるんだなあ。」
と受容し、「この罪の意識いらないのね~~」と手放していけばいい。
この鎮座している罪の意識は、もう単なる「脳の癖」みたいにとらえて扱っていくと、楽になること増えてくる。
癖とは、人が無意識のうちに、あるいは特に強く意識することなく行う習慣的な行動のことである。手足や体の動かし方、話し方などで同様な状況のもとで常に自動的に繰り返される傾向。
・・・間略・・・
自分は気づいていないという場合が多い。また、気づいていたとしても、特に強く意識せずに行っている行動も含む。一般に、高齢になるほど習慣で行動する傾向が強まり、そのため癖が付くとなかなか直らない傾向になる事が多い。(Wikipediaより)
癖だから、気づいたらまたやってると思うけど、気づくたび修正し、気づくたびまた修正し、の繰り返しで、気づいたら
「あれ?前より気持ちの波ないかも。楽かも。」
ってなるから。
そして
「あれ?旦那、前より優しいかも。」
とか
「あれ?なんか仕事調子いいかも。」
ってなるから。
「あれ?最近前よりお金の不安感なくなってるかも。」
とかもあり。
私は、このセラピーをしたあとの、クライアントさんの新しい自分を知ったような、自分への愛が生まれるような、この瞬間が大好きなのです。